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基本情報

ケベック・シティはカナダ東部にある、フレンチ・カナダの歴史と伝統を感じさせるケベック州の州都です。モントリオールから東へ3時間程のケベック・シティは人口約50万人で、ケベック州第二の都市です。ケベック・シティの名前は、セントローレンス川が、ダイアモンド岬と、対岸のレヴィとに接近した地点にある事から、先住民アルゴンキン族の言葉で「川が狭くなっているところ」を意味する「ケベック」と呼んだ事に由来しています。

元々フランスの植民地として発展し、現在も住民の90%以上がフランス系です。北米唯一の城塞都市であるケベック・シティは、城壁に囲まれた旧市街にカトリックの教会や聖堂が並び、中世ヨーロッパの面影を忍ばせる歴史ある街並みはユネスコの世界遺産にも登録されています。

また、ケベコワ(ケベック人)は、『ジョワ・ド・ヴィーヴル』 (人生を楽しく)をモットーに生活しており、カナダの他の州と比べても人々はフレンドリーで暮らしやすいのが特徴です。

ケベック・シティはフランス語学習も盛んで、私立の語学学校から公立の大学まで様々な教育機関でフランス語を学ぶことができます。さらに住民のほとんどはフランス語しか話さないため、フランス語環境で生活できるケベックシティは、フランス語を学ぶにはもってこいの街です。

ケベック・シティの歴史

1534年にフランス人探検家、ジャック・カルティエがこの地を訪れることから、開拓が始まります。フランスは、毛皮取引の占有権を持ち、カナダに植民地を建てました。1600年、ピエール・ド・ショヴァンがタドゥサックに毛皮の交易所を建て、後に占有権を得たピエール・デュグアが、開拓移民団を連れ、彼らの開拓した植民地は、ヌーベル・フランスと呼ばれることになりました。この様な背景をもとに、フランスの植民地として発展しました。

ほぼ同時期にイギリスも北米で植民地への入植を始め、対立が激しくなり、1754年、ジョージ・ワシントンがヌーベル・フランスを攻撃し、その後ヨーロッパの七年戦争が波及する形で、北米で英仏の衝突が起こりました。1758年にイギリス海軍はフランスを海上封鎖して、ルイブール要塞に壊滅的な打撃を与えた後、1759年にはアブラハム平原の戦いで勝利を収め、ついにヌーベル・フランスは、イギリスの統治下に置かれることに。北米植民地での英仏の戦いは、「フレンチ・インディアン戦争」とも呼ばれています。

イギリス植民地となったケベックにその後アメリカが攻め入りましたが撃退される一方で、アメリカのイギリス系住民の入植が増え、その後イギリス系ロイヤリスト中心のアッパー・カナダ、ケベックを含むフランス系中心のローワー・カナダに分かれ、ケベックはローワー・カナダの首都となりました。

1812年のカナダとアメリカの戦争の後、イギリス系住民がカナダに増え、ローワー・カナダとアッパー・カナダでそれぞれ反乱が起こったため、両者の連合が行われ、首都がキングストンに定められました。1864年10月ケベックで「ケベック決議」が採択され、翌1867年には「カナダ自治領(ドミニオン)」が誕生しました。

その後ケベック・シティは、カナダの連邦化によるカナダの国として成長する一方で、フランス系国民の独自性を保ち、モントリオールと並んでフレンチカナディアンの社会と文化を育んでいます。

気候

ケベック・シティは夏は暖かく快適で、平均気温は20度です。秋には樹木が美しく色づきます。紅葉は10月上旬が見頃です。気温は徐々に下がり、最終的には凍えるほどの寒さになります。海に面しているためモントリオール程ではないですが、冬はかなり冷え込みます。雪は降りますがそれほど多くありません。

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
30℃
25℃
20℃
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-15℃
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最高 (℃) −7.9 −5.6 0.2 8.3 17.0 22.3 25.0 23.6 17.9 11.1 2.9 −4.2
最低 (℃) −17.7 −15.6 −9.4 −1.0 5.4 10.5 13.5 12.5 7.5 2.0 −4.2 −12.8
降水量(mm) 86.6 74.5 76.1 83.5 115.9 111.4 121.4 104.2 115.5 98.3 102.5 99.9

春(4-6月) 春には気温が上がり、ジャンヌ・ダルク庭園などのケベック・シティの公園で一斉に花が咲き出します。
夏(7-9月) 暖かく快適で、平均気温は20度程。エイブラハム平原や地元の公園を見て回るにはぴったりの季節です。
秋(10-12月) 秋には樹木が美しく色づき紅葉やクルーズが盛んな季節となります。気温は徐々に下がりかなり冷え込みます。
冬(1-3月) 冬は寒く、気温は常に氷点下です。ウィンター・カーニバルもぜひお見逃しなく。

基本情報

人口 市域491,142人 人口密度 10,812人/km2 都市圏 327,653 km2 カナダ国内9位
地理 面積: 市域 2,778.13km 都市圏 5,716.00km 標高 70m
姉妹都市 カルガリー、パリ(フランス) 、モンテビデオ(ウルグアイ)、西安(中国)、サンクトペテルスブルク(ロシア)など
スポーツ ウィンタースポーツに適した地で、スキーやスノーボード、クロスカントリースキー、アイスクライミングが楽しめる。
メジャースポーツのチームは無いですが野球は北米独立リーグに参加しているケベック・キャピタルズがあります。
その他 等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
市外局番 +1-418/581
経済 ケベック・シティーの経済はケベック州の行政機関と旅行業に集中し、依存しています。失業率は低く、また近年では応用科学やハイテク関連の製造業が盛んです。

アクセス・交通

ケベック・シティは飛行機で主要空港と地方空港が結ばれ、鉄道もVIAがケベック各地に鉄道網をのばし、モントリオールだけでなくシェルブルックやジョンキエール、ガスペまで通じています。

ケベック州各都市を結ぶ最も便利な交通手段はバスとなります。その他セントローレンス川には様々なフェリーが運行されており、特に夏季は観光船として様々なフェリーが運行されています。

日本から

日本からケベックへは直行便はないですが、カナダ国内、アメリカからの乗り継ぎで、日本から同日到着が可能。ケベック国際空港はダウンタウンの西約15kmにあり、タクシーで約30分 (約$25)で市街地まで行くことができます。

Réseau du Transport de la Capitale (RTC)  公共バス、#78のルートで市内と結んでいる。
タクシー 約$25
Québec City Jean Lesage International Airport - https://www.aeroportdequebec.com

カナダ国内
トロントやモントリオールからアクセスするなら、飛行機、列車かバスが一般的です。

列車
トロント、モントリオール方面ともに、VIA鉄道が運行しています。VIAのパレ駅(Gare du Palais)は、城壁の外側の北部に位置しており、ダウンタウンまで徒歩15分程です。

トロント 1日2-5便、所要約9時間
オタワ 1日2-5便、所要約7時間
モントリオール 1日4-7便、所要約3時間
VIA鉄道: https://www.viarail.ca

長距離バス
モントリオール方面からオルレアンエクスプレス、インターカーなどが運行しています。

モントリオールから 1時間1便、所要約3時間


モントリオールからケベック・シティーへ朝食と昼食付きのクルーズがあります。朝にモントリオールを出て、夕刻に到着します。さらにケベック・シティ近郊のマドレーヌ島とプリンス・エドワード島を結ぶフェリーも運行されています。

市内交通
バスもしくは徒歩が主な交通手段です。市内各所からセントローレンス川の対岸に向かうフェリーがあります。更に旧市街の観光の名物、ケーブルカー(フニキュレール)は、プチ・シャンプラン通り(ロウワータウン)からシャトー・フロントナックホテル脇(アッパータウン)まで運行しています。

Réseau du Transport de la Capitale (RTC) - https://www.rtcquebec.ca
Funiculaire du Vieux Quebec - https://www.funiculaire-quebec.com
Quebec Ferries - https://www.traversiers.com/en/our-ferries/traverse-quebec-levis/home/

雑情報

言語 フランス語が主流で人口の95% はフランス語が母国語です。
治安 ケベック州の州都であり、観光地のため治安は良いです。
出身有名人
マイケル・サラザン 俳優
イヴ・シモノー 映画監督
ギー・ラリベルテ シルクドソレイユ創設者
パトリック・ロワ アイスホッケー
レネ・グレイ プロレスラー
ピエール・マーチン プロレスラー
マイク・マーテル プロレスラー
リック・マーテル プロレスラー

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