セブの歴史はマニラより古く、1521 年、マゼランがセブに上陸してからスペインによる植民地支配が始まり、古くからフィリピン中部のビサヤ諸島から南部のミンダナオ島に至る地域の商業、交易、産業の中心地で、近年は観光業と家具製造が盛んなほか、コールセンター業務、ソフトウェア制作など情報産業が発達し、急激に都市化が進んでいるフィリピンで最も活気のある街の一つです。フィリピン中南部の文化・交易の拠点であることから、南部の女王都市、『Queen City of the South』 と呼ばれています。
セブは南には海と島々、そして北に山が広がり、東西に広がる平地に街は広がっています。街は植民地時代以来の古い下町である海沿いのダウンタウン、第二次大戦後、丘陵地に広がったIT パークなど近代的なアップタウンに分かれています。古い町並みが色濃く残るコロン通りより南の下町には市民の生活の足場となるカルボン・マーケットがあるほか、サント・ニーニョ教会、セブ大聖堂、市庁舎、サン・ペドロ要塞などが集中する観光地となっています。セブのダウンタウンから北へオスメーニャ通りを進んだ先にあるオスメーニャ・サークルが街の中心で、博物館や州議事堂、ショッピング・モールやホテルが立ち並んでいます。さらに北側には新しく開発された IT パークなど、セブのIT、情報産業があつまるビジネスエリアが広がり、さらにアラヤモールや SM モールなど大きなショッピングモールもあり、セブの産業、商業の中心となっています。