CEFR |
ヨーロッパ言語共通参照枠、CEFR (Common European Framework of Reference for Languages) とは、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン。1989 年から 1996 年にかけて欧州評議会が 「ヨーロッパ市民のための言語学習」 プロジェクトを推進した際に、ヨーロッパ言語共通参照枠がその中心的な役割となった。ヨーロッパ言語共通参照枠の目的は、ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導といったものの方法を提供することである。 |
実用英語技能検定 |
公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能の検定である。一般に英語検定または英検と呼ばれる。 英語に関連する検定としては日本では最も長く行われている。2016 年 1 月までの一次試験に関しては、一次試験の回答方法は 4 肢選択を基本としており、準1級は電子メールの返信という形式で 100 ワード前後、および1級ではエッセイ形式で 200 ワード前後の英作文が含まれていた。3 級 - 1 級では二次試験として面接委員との英語による面接試験が実施される。 |
TOEIC |
国際コミュニケーション英語能力テスト、通称 TOEIC とは、英語を母語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。試験の開発、運営、試験結果の評価は、アメリカ合衆国の非営利団体であるEducational Testing Service (ETS) が行っている。 |
TOEFL |
TOEFL (Test of English as a Foreign Language = 「外国語としての英語のテスト」)は、アメリカ合衆国の NPO であるEducational Testing Service (ETS) が主催している外国語としての英語のテストである。その名称の通り非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定する際に用いる。 |
IELTS |
International English Language Testing System (IELTS) は英語熟練度を測る英語検定の1つで、ケンブリッジ大学ESOL試験機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education社によって協同で運営されている。アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの 2 種類がある。
IELTS はオーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ共和国のほとんどの教育機関で受け入れられ、アメリカの 3,000 以上の教育機関で受け入れられている。またオーストラリア、ニュージーランド、カナダへの移民の必要条件となっている。
合格に必要な点数が決められているわけではなく、試験結果は0から9のバンドスコアで示される。入学に必要なスコアなどは教育機関によって各々決められている。受験者は受験後も熟練度を維持していることを証明しない限り、各教育機関は 2 年以上前の試験結果を受諾しないこととされている。 |
Cambridge Exam |
ケンブリッジ大学英語検定機構が提供する、外国語としての英語熟達度を測る為の試験。非営利組織であるケンブリッジ大学試験機構 (the University of Cambridge Local Examinations Syndicate (UCLES)) を通じて検定試験を行っている。 |
Level |
レベル名と詳細 |
A |
基礎段階の言語使用者 |
A1 |
学習を始めたばかりの初学者 |
具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。
自分や他人の紹介ができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、持ち物などの個人情報について、質問をしたり、答えたりできる。
もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができる。 |
A2 |
学習を継続中の初級者 |
基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。 |
B |
自立した言語使用者 |
B1 |
習得しつつある中級者 |
仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のある文を作ることができる。
経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。 |
B2 |
実務に対応できる準上級者 |
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる。
お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然である。
広範囲の話題について、明確で詳細な文を作ることができ、様々な選択肢について長所や短所を示しながら自の視点を説明できる。 |
C |
熟達した言語使用者 |
C1 |
優れた言語運用能力を有する上級者 |
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文を理解することができ、含意を把握できる。
言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。
社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟な、しかも効果的な言葉遣いができる。
複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文を作ることができる。
その際、文を構成する字句や接続表現、結束表現の用法をマスターしていることがうかがえる。 |
C2 |
母語話者と遜色のない熟練者 |
聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。
いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できる。
自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。 |