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カルガリーは、カナダのアルバータ州最大の都市です。アルバータ州の南部、カナディアンロッキーから東へおよそ80 kmの高原地帯に位置します。人口は約100万人で、カナダ国内5位の規模を持ちます。カルガリーからエドモントンを結ぶ地域は人口密度が高く、カルガリー・エドモントン街道と呼ばれます。カルガリー近郊に多くあるマウンテン・リゾートを含め、ウィンタースポーツとエコツーリズムが盛んな場所として知られています。
カルガリーの経済活動は石油産業を中心に資源豊富な地域の特性を反映し、カナダで最も裕福な街とも言われます。また農業、観光業、ハイテク産業も盛んです。
カルガリーの代表的な年間行事にカルガリー・スタンピード、フォーク・ミュージック・フェスティバル、ライラック・フェスティバル、グローバルフェスト、カリブ系の祭りとしては国内で2番目の規模を持つカリフェストなどが開催されます。1988年カナダでは初めての冬季オリンピックがカルガリーで開催されました。
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カルガリーの歴史 |
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カルガリーの名はスコットランドのマル島の地名から来ており、ゲール語で 『輝く水』 を意味します。 11,000年前から定住していたとされる、イヌイットである先住民ブラックフット族が住んでいました。そして、その後18世紀にヨーロッパからの入植が始まりました。
石油産業の発展に合わせてカルガリーの街は急速に発展しました。1947年に巨大油田が発見されると、カルガリーはオイルブームとなり、1973年の第1次石油危機で石油の価格が上昇した事で街の経済は大きく発展しました。1971年から1988年の17年間で25万4,000人増え、さらに次の18年間で 335,000人も増えました。このブームの期間、都市の急速な開発と建物の高層化が進み、今もこの流れが続いています。
カルガリーとアルバータ州の経済は今、好況に沸いており、カルガリー地域の人口は110万人近くに迫るなど、国内で最も高い成長を見せています。石油・天然ガス産業が市の経済の大部分を構成していますが、近年では観光業に力を入れ、年間で 310万人以上の観光客がカルガリー・スタンピードを始めとして様々な祭典や興行に訪れる街となっています。
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気候 |
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冬季は最低気温が-15℃、時には-20℃も下回る寒さなので、防寒対策は十分にする必要があります。しかし朝晩は冷え込む日も多いので、羽織る物は必要です。日照時間は年平均2,405時間でカナダ国内で特に日照時間の多い都市の1つです。また一年を通して湿度も低めなので、春から秋に関しては特に過ごしやすい街です。
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1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
30℃ |
25℃ |
20℃ |
15℃ |
10℃ |
5℃ |
0℃ |
-5℃ |
-10℃ |
-15℃ |
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最高 (℃) |
-2.8 |
-0.1 |
4.0 |
11.3 |
16.4 |
20.2 |
22.9 |
22.5 |
17.6 |
12.1 |
2.8 |
-1.3 |
最低 (℃) |
-15.1 |
-12.0 |
-7.8 |
-2.1 |
3.1 |
7.3 |
9.4 |
8.6 |
4.0 |
-1.4 |
-8.9 |
-13.4 |
降水量(mm) |
11.6 |
8.8 |
17.4 |
23.9 |
60.3 |
79.8 |
67.9 |
58.8 |
45.7 |
13.9 |
12.3 |
12.2 |
春(4-6月) |
4月中旬まで雪が降る事があり、日本と比べて春の訪れは遅いです。しかし5、6月は20℃前後の日が多くなり過ごし易くなります。サマータイムも始まり日の入りが遅くなるので、夏至の日の入りは21時頃で、22時前後までは明るいです。 |
夏(7-9月) |
7月下旬から8月上旬にかけて日本と同じように30℃を超える日が続きますが、日本に比べ湿度が低く過ごし易いです。夜は20℃前後になり、過ごし易いです。 |
秋(10-12月) |
サマータイムも終わり日も短くなり、徐々に肌寒くなります。紅葉は10月中旬が見頃です。11月中旬から雪が降る事も増え、12月はかなり寒くなります。 |
冬(1-3月) |
寒さのピークは1、2月。平均気温は日中は−10℃前後、夜間は−20℃前後となり、かなり寒くなります。日によっては-30℃以下になる事もあります。 |
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基本情報 |
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人口 |
人口: 市域 988,193人(国内3位) 人口密度 1,360.2人/km 広域圏 1,079,310人(国内5位) |
地理 |
面積 726.50km2 広域圏 5,107.43km 標高 海抜 1,048m |
姉妹都市 |
垂井町 (岐阜県) |
スポーツ |
人気はやはりNHLのカルガリー・フレームス。 ナショナル・ホッケー・リーグ: カルガリー・フレームス カナディアン・フットボール・リーグ: カルガリー・スタンピーダーズ ナショナル・ラクロス・リーグ: カルガリー・ラフネックス |
その他 |
時間帯 山岳部標準時(MST)、UTC-7
夏時間 山岳部夏時間(MDT)、UTC-6
市外局番 +1-403 |
経済 |
行政官庁が多数あり、各種研究機関や大学などの教育機関も多く、学術研究都市の性格も持っています。
アニメ、コンピューター産業も盛んで、特にアニメは、カナダで最も盛んな産業です。またハイテク産業も盛んです。 |
治安 |
比較的治安の良いカナダでも、特に治安が良いです。特記すべき治安の悪いエリアもありません。 |
公式ウェブサイト |
City of Calgary - https://www.calgary.ca/SitePages/cocis/Default.aspx |
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アクセス・交通 |
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カルガリーはカナダ中西部における交通のハブ都市として位置づけられており、カナダ各地やアメリカからのアクセスはとても便利な街です。日本からの直行便もあるなど日本から比較的近い都市でもあります。
日本から
バンクーバーやトロント、エドモントンなどカナダの各都市や、アメリカの各都市、ミネアポリス、デトロイトなどからもアクセスが可能な為、米国経由で同日到着が可能。バンクーバーからは国内線で1時間20分。バンクーバーからは、長距離バスや途中カムループスで1泊を挟む観光列車 『ロッキーマウンテニア号』 でもアクセス可能。
カルガリー国際空港 (Calgary International Airport): https://www.yyc.com
カルガリー国際空港から市内へは約15km。タクシーなら約20分。シャトルバスで約30分。
Route 300 -
Airport/City Centre |
空港とダウンタウンを結ぶ公共のバスルート。バスは30分に一度あり、所要45分。ダウンタウンの主要箇所を通る。
Route300 路線図 - https://www.calgarytransit.com/schedules-maps/airport-service-routes |
Route 100 - North Pointe /Airport/McKnight |
100系統の市バスでMcKnight Station駅まで約25分。市内を走る電車Cトレインに乗り換え、ダウンタウンまで約15分。バスは30分に一度。
所要時間:約1時間(乗り換え時間による) |
タクシー |
空港のタクシー乗り場には常にタクシーがおり、待たされる事は殆ど無い。
料金:$30前後(メーター制なので、混雑具合などによって変わる)
所要時間:約30分 |
カナダ国内
トロントやモントリオールからアクセスするなら、飛行機が一般的です。
長距離バス
カルガリーからはエドモントン行きのバスが運行しています。カルガリーとエドモントン間は所要時間約4時間程度。カルガリーのダウンタウンにはチケットオフィスがあり便利です。
Ebus - https://myebus.ca/
レンタカー
何人かで行くならレンタカーが一番安上がりで速いです。ロッキーへの旅行はレンタカーも便利です。
市内交通
カルガリートランジットと言う市内交通機関を利用するのが一般的。市内だけでなく、近郊の街までの広いエリアをカバーしています。
料金は一回券大人$3.40、子供$2.35の均一料金で、ゾーンや時間帯による料金変動はありません。 初乗りから90分間は乗り換え自由ですが、最初に乗った際にドライバーに 『トランスファー・チケット』 を貰っておく事を忘れずに。
Calgary Transit
カルガリートランジットが運行している電車で、ダウンタウンでは路面電車となります。この電車の最大の特徴はダウンタウン中心部での乗車が無料になっている事で、ダウンタウン内を東西に移動する際には便利。
Calgary Transit: https://www.Calgarytransit.com
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雑情報 |
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言語 |
主に使われるのは英語。カナダの主要都市では移民は少なめだが、人手不足により移民者が急増している。 |
治安 |
経済が発展しているので、失業者も少なく治安も良い。ただ、近年は移民者が増えた影響もあり、特に銃犯罪など重犯罪が増えてきている。 |
出身有名人 |
マイケル・J・フォックス(Michael.J.Fox)
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俳優(エドモントン) |
ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)
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歌手(カルガリー近郊) |
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お問い合わせ |
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